【大桑店】木曽薬剤師会医療研修会

7月21日に木曽薬剤師会医療研修会を行いました。

木曽薬剤師会では毎年、年間スケジュールを組んで研修会を行っています。

 

今回は「COPDの現状と配合剤の位置づけ」と「医療安全研修」の

2題について勉強しました。

 

まず、COPD・・については、ノバルティスの担当者の方にお願いして

COPDのガイドラインと薬の特徴、吸入薬の使い方・吸入指導のポイントを教わりました。

 

吸入薬については、喘息薬も含めて多くの成分・配合薬があり

デバイスも様々なものがでてきて服薬指導の現場でもなかなか整理できていない状況です。

今回は、ドライパウダーの製品をもとに吸入指導のポイントが勉強になりました。

吸入時に目線を上に向けるだけで胸が開き、呼吸も十分に深くできるなど

ちょっとした指導のコツもわかりました。

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2題目の医療安全研修は

KY(危険予測)を実践できる」「危険なツボを共有する」を

今回の到達目標として行ないました。

 

研修では、服薬指導時に得られた情報からそこに隠れているリスクを見つけ

どのように対処するかをグループディスカッションしました。

さて、以下は今回行なった演習です。

この患者さんに隠れているリスクは? それに対する対応が想定できますか?

 

65歳男性 統合失調症処方せん

ジプレキサ10mg 2T 1日1回朝食後 14日分

総合病院の精神科で1年間にわたって診察を受けておりここ数か月はジプレキサが処方されている。

 

ヘビースモーカーだった患者は最近、家族や医師から禁煙をしつこく言われていたため

今日から禁煙することにしたと薬局に訪れた際に薬剤師に話した。

それを聞いた薬剤師は

「本当に良いことですから頑張って禁煙を続けてください」と話した。

(ヒヤリハット事例に学ぶ服薬指導のリスクマネジメント、日経BP社 より)

 

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危険回避に対しての対応は1つとは限りません。

様々なケースを想定し常に危険予測を念頭に業務を行ないたいと思います。

 

大桑店 山瀬聡

2016.7.27