【坂下店】いきいきネットワーク研修会
4/14に開催された「いきいきネットワーク」の研修会に参加しました。
今回の研修会は薬剤師だけでなく、地域医療に関係している
医師、看護師、ケアマネージャー、ヘルパーと他職種の方々が
集まって行われました。
講師は「三重県菰野厚生病院」の鈴木日子先生で
『認知症の病期に合わせたかかわり方』
という題目で講演されました。
認知症の発症率は80歳以上の方で約2割、85歳以上で約3割
と言われており決して珍しくない加齢に伴う疾患だそうです。
先生の経験ではとても丁寧でしっかりと受け答えされている患者さんでも
「いくつになられましたか?」
「今日は何日ですか?」
と問いかけをすると、取り繕う反応を見せる方や
同伴の人に確認するという行動をとられる方が多く
そういった患者さんは認知症の疑いがあるとして検査や治療を考えていくそうです。
認知症は 軽度 ⇒ 中度 ⇒ 高度と進行していきます。
日常生活の補助が家庭内だけで対応出来なくなってくると
介護者の負担は相当なものとなります。
また患者さんは記憶が抜けてしまっても嫌な気持ちは残るそうで
環境によっては心身の負担が出てくると考えられます。
家庭内で受け止めきれなくなる前に介護保険制度や地域のサービスを
利用して負担を軽減することが双方にとって重要となります。
予防や治療も重要で早期発見し、対応することで本人や周囲の方々の
心構えができその後の経過も対応も対応しやすくなるそうです。
高齢化が進んでいる日本では認知症の重要度は今後も高まっていくと考えられます。
研修会に参加して認知症に対して私たち薬剤師ができるサポートについて
考え直す良い機会となりました。
服薬コンプライアンスの向上支援だけでなく
投薬時の会話の中で早期発見に寄与できるかもしれないという事を知りました。
また、地域のサポートとして在宅医療への取り組みは重要であり
認知症患者さんやそのご家族との間に緩衝作用を持たせることが出来るという事を学びました。
今回得られたことを今後の仕事や活動に活かしていきたいと思います。
坂下店 小林