【坂下店】はなの木薬局の在宅医療への取り組みを紹介
7月21日に薬薬連携研修会に参加しました。
◆選択的DPP-4阻害剤 オングリザ錠について(協和発酵キリン)
◆在宅医療におけるはなの木薬局での取り組み事例(奥田常務、松本課長)
はなの木薬局での在宅医療は松本課長が活動している富山エリアの取り組みが進んでおり
現在の訪問は約40名。
現場経験の多い松本課長のお話は経験の少ない私にとってとても勉強になりました。
在宅では患者さまや医師、訪問看護師などからの問い合わせに対応できる知識が必要で
特に「下剤」「眠剤」「利尿剤」オピオイドを含む「鎮痛剤」についてよく問い合わせがあるそうです。
現在の状態に対してどの程度の効果があるのか、また適しているのか薬学的評価を求められます。
紹介された症例にコンプライアンスに問題がある事例がありました。
原因としてはいくつか考えられます。
病識が乏しい、認知症状によるもの、用法の複雑性、ライフスタイルなど患者ごと異なります。
用法ごとに薬を分けたり、服薬カレンダーやBOXにセットしてみても改善がみられない。
根本的な問題を探すためにケアマネージャーさんが患者さんと話をするなかで問題点を
見つけることができました。
薬剤や服薬に関する問題点は薬剤師の視点や持っている知識や情報だけでは解決できないこともあり
在宅医療を進めていくには多職種との連携がとても重要になってくるそうです。
ターミナルの事例では、患者が自宅での療養を望まれる場合に必要なのは入院時と同等の
医療を在宅で受けられることだそうです。
現在の法律で定められている院外で使用可能な薬剤は限られており、入院中に使用していた薬剤が
院外では使えないことがあるため代替薬を考えなければならないこともあるそうです。
末期の患者さんには麻薬や医療機器の豊富な知識を持ち
症状急変時に迅速な情報提供や提案が必要です。
このような場合にもいかに多職種と連携をしてサポートしていけるかが
重要となってくると考えられます。
今回の研修では『在宅の現場で自分が薬剤師として何を行うべきか、何が必要か』
そして『多職種との連携の重要性』を考える良い機会になりました。
経験や知識もまだまだ不足しているのでどんな場合でも対応していけるよう
在宅医療や薬に関することの知識の幅を広げていきたいと思います。
奥田常務、松本課長 貴重なお話をありがとうございました!
坂下店 小林 朱美