被災地への薬剤師ボランティア派遣 (石川・富山エリア研修会報告)
毎月定例のはなの木薬局 石川・富山エリア研修会を行いました。
今回は、業務推進部の奥田部長が東日本大震災の被災地のボランンティア活動に参加された際の活動報告ということで、薬剤師、医療事務、薬学部の実習生も参加しての研修会となりました。
奥田部長が被災地に入られたのは震災後1ヶ月半が経とうとしている時期でありましたが、被災地の僻地、少人数の避難所にはまだまだケアが行き届いておらず、ようやく医療チームが始めて訪れているようなところもあったそうです。
ということで、このような資料を持参されたそうです。
いつも飲んでいる薬を無くしてしまった方に聴取する際に実際にお見せして薬を割り出す、これも日頃から様々な処方せんを調剤する機会のある保険薬局薬剤師だからできると。
お薬手帳の活用。災害時にいつも飲んでいる薬が分からない。そんなときに役立つお薬手帳。この必要性を患者に啓蒙すべきなのも保険薬局の役割。
必要な薬が不足している場合はOTCで対応する。これも日頃OTCに触れる機会を持ち合わせている保険薬局薬剤師だからこそできること。
それぞれの立場で誰かのためにできることをする。
医療を担う立場のもの。
自身が被災者でありながら、現場に駆けつけた者。震災以降、休みなしでパンク寸前の仮設診療所で、医療を必要とする方のために働き続ける大勢の方。
それをサポートする遠隔地から駆けつけたボランティアのメンバー。
その中で我々保険薬局薬剤師、医療事務それぞれが今いちばんしなければいけないことをする。
一人ひとりの力を結集することでおおきな取り組みへと繋がる。
もし今ここが被災地となったら自分ならなにをするか・・・
ディスカッション風景です。
・在宅でいつも関わっている患者を訪問する
・日頃からお薬手帳の必要性を周知できるよう努める
・薬剤師でなくとも、話し相手にだけでも
等様々な意見が出ました。
私も薬剤師としてはまだまだ駆け出しではありますが、どんなときでも医療従事者として何かできるように日々自己研鑽していこうと感じました。
田上はなの木薬局
太田 聖絵