無用之用 ~代表取締役 曽我望武~
紀元前にお生まれになった中国の哲学者【老子】のお言葉で、私もこの歳になり、
経営者として、奥の深さに感銘を受けた一句を今月はシェアしたいと思っております。
原文は、こう書くようです↓
・馬車でいうと、折れないスポークも大切だが、その車軸が大切である。
・土器でいうと、粘土から造る素材やカタチ、色彩も大切だが、器の中の空間にも意味があるのです。
概ね、このように書かれているおり、社員の皆さんはよくわからないように思うかもしれないのですが、私が解釈したのは、こうであります↓
例えば、会社にも、大切な役割を果たす社員がいらっしゃいますが、その一方、あまりコミュニケーション能力は高くないため、全く目立たないけれど黙々と勤務をし、はなの木薬局A店にも、B店にも、C店にも支援に入り閉店まで勤務して下さる社員。
経営者として、この社員の大切さを忘れてはならない。
また、例えば4年ぶりに開催する事にしているわが社の「社員旅行&記念式典」。
9月に東京に集まり盃をかわそうと思うのですが、社員の気持ちとしては
「休日まで社員と顔を合わせたくないよね。」
「休日まで会社の行事は疲れるし、家の行事が何より優先だよね。」
「むしろ、そのお金を給与にしてくれた方がいいのに。」
と考える社員さんもいるかと思います。
つまり今の時代、社員旅行なんてムダではないか。と考えられてしまう訳です。
しかしながら、わが社の考えは、
【カタチある物が役に立つのは、カタチなき物がそれを支えている】
一見すると目に見えない、無駄な事(物)のように思えますが、その時間、その空間に参加した事で味わえる一体感を、非常に大切にしたいのであります。
管理職の皆さんは是非とも、その意図を汲み取って、経済合理性だけを追い求めていないヘリックスグループの企業文化を共に育んで頂きたいと願います。
いつもいつも、はなの木を守って下さり、ありがとうございます
代表取締役社長 曽我 望武